出品・リスティング作成
価格戦略 — Sold listings・Best Offer・出品形式の使い分け
「いくらで出すか」「形式は?」「Best Offer は?」を 1 レッスンで整理
タイトル・カテゴリ・コンディション・商品説明文まで作りました。最後に 「出品形式(Fixed Price / Auction)」「価格」「Best Offer 設定」「出品期間(GTC)」の 4 点を一気に固めます。中古カメラの主流は Fixed Price + GTC + Best Offer ONの 3 点セット。理由と使い分けを順に。
📊 1. Sold listings から相場を読む
価格設定の出発点は 「過去 90 日に同型番がいくらで売れたか」。第4章で学んだ Sold filter / Terapeak の手順をそのまま価格決定に流用します。
- Sold filter で同型番を 90 日分検索
- 同コンディション(Used – Excellent 等)の Sold を 5〜10 件抽出
- その中央値の −5%(中央値より気持ち安く)に Fixed Price を設定
−5% にする理由:迅速な売却を優先することで (a) 在庫滞留コストの削減、(b) Sold listings 実績の積み上げ=Best Match スコアの向上が同時に得られるから。利益が薄くなった分は次の仕入れで取り返す。
⚖️ 2. 出品形式の選び方
- 中古カメラは Sold listings で相場が比較的安定している → Auction で価格上振れする余地が小さい
- バイヤーは 「すぐ買いたい」層が多数派。10 日待つ Auction は離脱率が高い
- Fixed Price + GTC は 継続的な露出が得られて Best Match スコアが育つ
- Auction は出品手数料に 入札ごとに更新コストが発生する場合がある(ストア契約レベルにより)
⏱️ 3. Good ‘Til Cancelled(GTC)の動作
Fixed Price のデフォルト設定が GTC。「キャンセルするまで継続」の意味で、30 日ごとに自動更新されます。
🤝 4. Best Offer の設定
Fixed Price 出品に Best Offer を ON にすると、バイヤーが「この価格で売って」と交渉できる機能。中古カメラ系はバイヤーから値引き交渉が多いカテゴリなので、Best Offer ON が標準推奨。
| 設定項目 | 推奨値 | 具体例(売価 $260 のとき) |
|---|---|---|
| Auto-Accept price | 売価の 92〜95%(自動受諾) | $240 |
| Auto-Decline price | 売価の 78〜82%(自動拒否) | $210 |
| 手動カウンター範囲 | $210 〜 $240 のオファーを手動でカウンター | $225〜$235 でカウンター |
- 出品フォームの「Format」が Fixed Price になっていることを確認
- 「Pricing」セクションの 「Add Best Offer」チェックボックスを ON
- 「Auto-accept offers above」と「Auto-decline offers below」に金額を入力
- 出品後も Active Listings から個別に編集可能
📈 5. Auction を選ぶ局面(少数派)
- Starting price: 期待売価の 70〜80%(低すぎは赤字、高すぎは入札ゼロ)
- Reserve price: 損益分岐の最低額。設定すると約 $5 の手数料発生+設定額が高すぎると入札が伸びない傾向
- Duration: 7 日が標準。週末(土日)終了に合わせる
- Buy It Now(オプション): 即決価格を併設。最初の入札が入ると BIN は消滅
📉 6. 売れない時の値下げサイクル
Watcher(自分の出品をウォッチリストに入れた人)に対して、セラーから値引きオファーを送れる機能。Active Listings の各出品で「Send offer to watchers」ボタンから送信。Watcher は通常購入意欲が高いので成約率が高く、滞留在庫の処分に効きます。
🏆 7. カテゴリ特有 Q&A
第4章の仕入れ判定式を守っていれば出ます。仕入れ上限 = 売価 × 0.83 − 送料 − 利益目標 で逆算しているので、売価が −5% 下がっても利益目標分はそのまま残る。利益率は 12〜15% 程度になりますが、回転速度(月 5 件 → 月 8 件)で総利益が増えるパターンが多い。1 件あたりの利益率より 月間総利益を見るのが正解です。
5% の値引きは 1 件 $13 程度(売価 $260 の場合)。バイヤーは「値引き受けた」感を求める層と「相場通り即購入」層に分かれていて、前者を取り込む費用と考えれば妥当。逆に Auto-Accept を 88% 以下まで下げると利益が大きく削れるので、そこまで攻めない。92〜95% がバランスポイント。
何もしなくて OK。完全自動。ただし 30 日経って売れていなければ価格・写真・タイトルの見直しサイン。Seller Hub の Active Listings で「Days listed」をソートすると古いものから処理しやすい。出品料も発生しない(ストア契約の出品枠内なら)。
基本 使わない方がいい。理由:(a) 設定すると約 $5 の手数料、(b) Reserve に達するまでバイヤーには「Reserve not met」と表示され、入札意欲が削がれる、(c) Reserve 設定で入札数が減る傾向。代替策は Starting price を期待値の 70〜80% にして Reserve なしで出す方が、入札数が多くて結果的に高値が付きやすい。
最初の 1 ヶ月は OFFで OK。Promoted Listings は売れた時だけ手数料発生(広告料 2〜10% 加算)の仕組み。ただし新規セラーは 表示資格自体が無い場合もあり、出品 10〜20 件積んでから自動的に有効化されます。次レッスン「Best Match と Promoted Listings」で詳細扱います。
直接のペナルティはありませんが 機会損失。Best Offer の有効期間は 48 時間で、無対応だと自動失効。バイヤーは他のセラーへ行きます。スマホの eBay アプリ通知を ON にして、来たら 6 時間以内に判断(Accept / Decline / Counter)するのが理想。Counter で対話を続けると成約率が上がります。
📎 関連レッスン
- 本章「Best Match と Promoted Listings」(次レッスン)
- 第4章「eBay リサーチの基礎」(Sold filter / Terapeak)
- 第10章「eBay SEO・売れるリスティング術」(Promoted Listings 詳細)
※ 出品料・GTC 仕様・Best Offer 機能は eBay 公式の最新情報を確認してください。本レッスンは 2026 年 5 月時点。